Memorandum London Diary

英国ロンドンにてUniversity College Londonの教育大学院に留学しています。その生活の中で感じたことを徒然とメモしていこうと思います。

MENU

自分は何者で、これからどこに行こうとしているのか

はじめに、自分が何者なのか、簡単にまとめておこうと思う。

簡単に書いておくと、2013年に大学を卒業してリクルートに入社した。入社以来、一貫して受験サプリ(現在はスタディサプリという名前になっている)というオンライン学習サービスの事業開発や東南アジア展開に従事してきたが、この9月末をもって卒業し、2019年9月末よりUniversity College London(以下UCL)の教育大学院で、Education and Technologyという分野の修士号取得を目指している。Education領域で大学ランキング世界1位で、施設や教授陣も含めた様々な機会の充実度が良さそうな模様。

仕事をしながらの出願準備やIELTSなどのスコア対策は思っていた以上に大変だったが、最終的にはUCLを含め、Cambridge、Kings College London、Manchester、Birminghamの計5校から合格通知をもらうことができた。この辺は、留学を考えている人からご相談いただくことも多いので、そのうち別のエントリーでまとめてみたい。

f:id:Matsumotoyou47:20191015050831p:plain
UCLの正門的なところ

今回のエントリーでは以下のようなことを書いてみたい。

  • なんで教育なのか
  • リクルートで何をしていたのか
  • なんで留学しようと思ったのか

これまでの自分は教育新規事業というようなタグで括れるが、何を思って今回留学をしようと思ったのか、その経緯と合わせて書いておこうと思う。

そもそもどのくらい自分のことをオープンに書くものなのかわからないが、もう既に何某かの形で情報が世に出ちゃってたりするので、変に隠したりぼかすよりはちゃんと書いた方がむしろいいかなという判断だが、いややめておけみたいなのがあればこっそり教えてください

なんで教育だったのか

  • もともと、自分の生まれた地域が 全校生徒の半分が生活保護を受けているようなエリアで、両親が教員だった背景も相まり、そうした「経済格差や地域格差による教育機会の格差」というイシューが、日本のどこかで起きているらしい社会問題ではなく自分の日常にあった
  • 他にもいくつか原体験があり、ぼんやりとだが働くときには教育機会格差の解消になにがしか関われる仕事がしたいと考えるようになった

リクルートで何をしていたのか

  • 大学時代、人づでに「どうやらリクルート内で、教育事業を始めるらしい」という話を聞いた。当時の自分は文科省を目指しており国家公務員試験の受験をしていた身だったこともあり、民間に就職するという発想自体がなかった。が、話を聞くにつれこれはやってみたいという気持ちが湧き、リクルートの門戸を叩くことになった
  • 幸運にも創業フェーズで受験サプリの部署に配属してもらい、コードを書く以外は本当にありとあらゆる仕事をした。最初の3年くらいはかなり体力的にも精神的にも大変で、コンテンツ・セールスなど部署も分かれておらず、一つの部署内の数名総出でプロジェクトを回しており、まさにスタートアップそのものだったと思う。この辺の経験は別の機会にまとめておきたい
  • サービスが次第に大きくなり、途中約2年に渡ってインドネシアやフィリピンへの展開にも従事させてもらい、日本以外でも教育の機会格差の改善に寄与できている実感を持てる日々を送っていた。

なんで留学しようと思ったのか

  • 色々書いてはみたものの長くなってしまい、結局ほとんど消してしまった。シンプルに言えば、教育という分野もそうだし、そうでない分野も含めて人がやるべきパートとテクノロジーがやるべきパートの住み分けってなんだろう・・・?ということをじっくり考えたくなった。
  • これまでの仕事の中でその問いに向き合っていたが、どこまでオンライン化すべきで、どこまではすべきではないのか、が自分の感覚のみに依拠しており曖昧だなと感じるシーンが多く、それを解決したいという感覚で、それに向かって、一度仕事を離れてフラットな目線でアプローチしたくなった、という言葉が一番しっくりくる気がする。

こんなような流れで、今僕はUCLに通う。2か月のpre-sessional、1年間の本コース、そして卒業後半年間は、英国に住むことができる。その中でどんな変化が自分に生まれるのか、期待と同時に不安もある。アメリカだと2年で行われる修士課程を1年間で送るので、かなりタイトなスケジュールになるようだが、それは自分の時間の使い方次第でどうにでもなると信じたい。何より、これまでのビジネス生活の中で培った観点とはまた違った観点で、教育・Education and Technologyという分野を見つめる時間をもち、より立体的にどうすれば生徒さんが勉強し続けてくれるのか・くれるはずだったのかを考える時間にしたい。